診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:30~12:00 | ○ | ○ | ○ | ─ | ○ | ─ | ─ |
14:00~17:00 | ○ | ○ | ○ | ─ | ○ | ─ | ─ |
休診日:木曜・土曜・日曜
(祝日・お盆・年末年始は休診です。)
私どもは「最期まで自分の口で安全に、美味しく召し上がっていただきたい」という思いで、4年前から訪問診療に取り組んでいます。
ご家族や施設職員の方、ケアマネージャーさんたちは、歯があれば(入れ歯があれば)食べられると考えています。しかし実は、ご高齢の方の状態によっては、新しい入れ歯を受け入れてくれないケースが多いのです。
そこで当院では、現在お使いの入れ歯をなるべく修理して使えるようにすることを心がけています。さらに、認知症が進むとどうしても食事をうまくとれない方やむせる方もいらっしゃいますので、ミールラウンド(定期的な食事観察と食支援)を通じてアドバイスを行っています。
また、誤嚥性肺炎についても唾液から起こる場合が多いため、日常におけるお口のケアがとても大切です。月に1回、歯科衛生士がお口のケアで伺う際には、施設職員の方やご家族にもケアに関するアドバイスを差し上げています。加えて、施設職員の方向けに定期的な勉強会も開催しています。
私はこれまで障がい者の方や持病をお持ちの方の歯科診療に携わってきましたが、「全身の健康はお口から」ということを身をもって体験しました。特にご高齢の方は、高血圧や糖尿病などさまざまな持病を抱えている方が多くいらっしゃいます。そのためお口の中だけでなく、全身状態を把握した上で治療計画を立てることが重要です。
在宅や施設の要介護者の方は、むし歯や歯周病でうまく噛めなかったり、食事形態がご自身に適さず食べられなかったりすると、あっという間に体が弱ってしまうでしょう。歯の治療はもちろん大事ですが、お口から美味しく食べられることが非常に重要だと考えています。
今後も在宅や施設で介護を受けられる方々の増加が予測されており、在宅医療に関わる多職種の方との連携がますます重視されていきます。お口から食べられる喜びを、一人でも多くの方にできるだけ長く味わっていただけるよう、私もチーム医療の一員として勉強を重ね、訪問診療に携わってまいります。
私が訪問診療に携わって3年以上が経ちます。最初は歯科治療やお口のケアなどの準備、使用する道具の使い方、お口のケアの正しい方法から教えてもらい、実際に行う中で少しずつ自信がついてきました。
しかし訪問診療で一番大切なのは、技術の前に患者さまやその方と関わりのあるご家族さま、ケアマネージャーさんたちとの信頼関係だと思っています。患者さまに話しかけ、私どもを認識していただく。そして痛がって嫌になってしまわないようお声がけをしたり、お痛みに対して寄り添ったりすることが大切だと考えています。そうして治療を続けることで、より良いお口の環境を整えられればうれしいです。
現在は訪問診療に関わるデータ管理やスケジュール管理、支払い業務も担当しながら、お口のケアを通した口腔衛生管理に積極的に携わっています。定期的な訪問によって状態が良くなったり、患者さまからお口の健康や日々の話などの良い報告を受けたりするのは大きなやりがいです。
私にも1人暮らしをしている87歳の祖母がいて、ヘルパーさんやケアマネさんにとてもお世話になっています。自分の祖母にしてあげたいこと、してもらったらうれしいことを皆さまにご提供できたらと思います。
歯科医院に行きたくても行けなくなってしまった方や、ご家族を連れて行くのが困難な方にぜひ訪問診療をご利用いただきたいと考えています。お口の健康を守るために、少しでもお力になれたら幸いです。
私は主に施設や患者さまのお宅へ伺い、お口のケアを実施しています。お口の中が汚れたままだと誤嚥性肺炎のリスクが上がるほか、そもそもお口の中がとても不快な状態になってしまいます。実際にケアを行った患者さまやご家族の方からは、「口臭が減った気がする」「食べる時間が前よりも短くなった」「口の中がすっきりした」などのお言葉をいただきました。
お風呂に入って頭や体を洗うと気持ちがいいように、お口もすっきりさせて、美味しく食事をとってほしいと思っています。そして食べるためにお口の機能を維持・向上させることも大切ですので、そのお手伝いをしっかりといたします。
私は3代の祖母が家にいるという環境で生まれ育ちました。そうした背景もあり、現在はご高齢の方を含めた患者さまに訪問・お口のケアをご提供し、祖母たちに恩返しをしている気持ちで関わっています。また、ケアによって生活の質も向上させたいという思いで毎日訪問にあたっています。
訪問診療ではお口のケアだけでなく、食べるためにとても重要な口腔機能やお体の状態、患者さまの様子などのちょっとした変化に気づく機会も少なくありません。その場合は多職種で連携をとりながら、一人の患者さまをサポートしていきます。
「今日は元気ないかも?」と感じたときには、少しでも気持ちが明るくなるようたくさん世間話をして楽しんでいただく。また「今日はお体が辛そうかも?」という日には、お食事がしやすくなるようにお顔やお体のマッサージを長めに行っています。
無理にお口のケアをすすめるのではなく、その時に必要なものを重視して提供するよう心がけています。笑顔はお体が元気だからこそのものではありますが、「笑う」ことで心が元気になるというのが私の考えです。訪問診療やお口のケアを通じて、患者さまはもちろん、日々関わってくださるご家族も一緒に笑顔になっていただけるような時間にできたらと思います。
訪問診療に携わってから、患者さま一人ひとりを見る視点が変わりました。お口の中といった専門的な部分はもちろんですが、全身を細かく見る!という感覚です。お口から食べて咀嚼し、全身と心に栄養が行き届いてこそ食事だと思います。ご自身のお口から食べ続けられて、当たり前のことができる暮らしをお手伝いしています。
食べる機能と同じように大切なのは、会話や笑顔といった人と人とのコミュニケーションに関わる機能です。患者さまやご家族が笑顔になれる時間が長く続くよう、生活の支えになりたいと思います。
また、訪問診療ではその日の顔色や体重の変化、服薬状況、歩行状態(車いすに変わった等)など、一人ひとりのお体や状況に合わせた対応が必要です。そのため一期一会の気持ちで、その日に訪問ができることに対して感謝しながらケアを行っています。
「あなたの顔を見るだけで元気になる!」と思っていただける存在になるのが私の目標です。しかし、いつも元気な患者さまとの会話を通して、こちらが元気をもらっているようにも感じます。今後もたくさんの会話を通して、ご家族や施設職員の方とも信頼関係を築いてまいります。
訪問診療を始めてから早5年ほどの月日が流れ、これまで多くの患者さまの診療に携わってまいりました。その中でいかに「お口から食べること」が大切であり、当たり前と感じる「食べるための口腔機能」の維持やご自身での清掃管理が難しいのかを目の当たりにしました。そうした経験から、歯科だからこそお力になれることを考え、現在も模索・奮闘しながら訪問診療に邁進しています。
当初のご依頼は、治療やお口のケアが大半でした。しかし鈴木歯科クリニックでは、さらにその先にある「摂食嚥下」に関わることで、きれいなお口で、お口から食べられるという当たり前の幸せを感じてほしいと考えています。そして健康な時間をより長く、楽しく過ごしていただきたいという思いで訪問診療に取り組んでいます。
患者さまご本人とご家族、ケアマネージャーや施設職員の方、医療関係者の方々は一つのチームです。今後も皆さまの思いをくみ取り、日常生活や背景に対する傾聴を忘れずに、「健康=健口」のために協力したいと切に思っています。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 | ○ | ○ | ○ | ─ | ○ | ─ | ─ |
午後 | ○ | ○ | ○ | ─ | ○ | ─ | ─ |
午前:9:30~12:00
午後:14:00~17:00
休診日:木曜・土曜・日曜
祝日・お盆・年末年始は休診です。