診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:30~12:00 | ○ | ○ | ○ | ─ | ○ | ─ | ─ |
14:00~17:00 | ○ | ○ | ○ | ─ | ○ | ─ | ─ |
休診日:木曜・土曜・日曜
(祝日・お盆・年末年始は休診です。)
口から食べる栄養摂取は、生きていく上で不可欠です。何でも好きなものを固形のまま咀嚼し食べられるのが一番ですが、お口やお体の状態によっては食べられる量や食事形態が異なります。
そこで、当院では管理栄養士による栄養サポートを実施しています。総合病院での勤務経験を持つ管理栄養士が、食事に関するお困り事やお悩みをヒアリング。必要な栄養をとれるよう、食事はどの程度の柔らかさが良いのかお伝えしたり、特定の栄養素を摂取できる代替品を提案したりとサポートします。
また、食事中の姿勢(体の傾きなど)やスプーンの角度について、歯科医師や歯科衛生士が助言することも可能です。これにより、食事を口に入れる・噛む・飲み込むといった一連の動作にかかる負担の減少をめざします。
さらに、快適に食べていただくには今お使いの入れ歯の修理・調整だけではなく、口腔機能が最も重要です。お口や入れ歯の専門家である歯科医師・歯科衛生士が、ご高齢の方の特性を十分に理解した上でさまざまな側面から食を支援していきます。
ご高齢の入居者さまに最も接する機会の多い施設職員の方に対し、正しい食事のサポート方法をアドバイスしたいと私どもは考えています。
当院では施設職員の方に向けて、以下のような資料をご用意しています。
訪問診療や介護の世界において、多職種連携は極めて重要です。施設職員の方だけでも正しく食支援を行えるよう、お口の専門家として積極的にフォローする体制を整えています。
食支援への理解をより深めたいとお考えの方は、ぜひ気軽にお声がけください。
多くの人にとって、食事は生きる上での大きな楽しみの一つだと思います。
それは味やにおいだけでなく、食感や彩りもあってこそ楽しめるもので、「とりあえず食べられればいい」訳ではありません。当院では、彩りも食感もないミキサー食は最終手段だと考えています。
ミキサー食にならないようにするには、将来を見据え、衰えが進んでしまう前にお口の機能を高める必要があります。そのためには、舌や唇、お口周りの筋肉を鍛える機能訓練が欠かせません。併せて入れ歯の修理や調整を怠らず、しっかりと使える状態にしておくことも大切です。
※入れ歯がなくても、筋機能の維持によって「食べること」が可能となります。
見た目や味、彩り、食感を含め、食べる楽しみを諦めずに最期まで満喫いただきたい。ご自身で食べる力を維持してほしいという思いで、当院はさまざまなサポートに取り組んでいます。
ここまでお話ししたように、患者さまが自力で食べるためのサポートはQOLの向上にもつながる重要な要素です。
しかし機能訓練は誰でも行えるものではなく、要介護度が高い方や認知症の方には実施できないケースがほとんどです。一方、要介護2までの方には非常に有効で、適切なトレーニングや入れ歯の調整がお口の機能低下に歯止めをかける一手となります。
加えて、全員に同じ指導をすれ良いという訳でもありません。画一的ではない、一人ひとりのお口や心身に合わせた指導が大切です。
機能訓練を継続するのは、ご家族や施設の方のご理解と関心、そして最期まで自分でしっかり食事をしたいというご本人の強い気持ちが肝心です。ご本人のやる気と周りの積極的なサポートがなければなかなかうまくいきません。特にご高齢の方は、疲れてしまいやすく、新しいことを難しく捉えてしまう傾向があります。しかし、より良い最期を迎えるためにも必要な訓練である旨をご理解いただきたいと思っています。
またご本人のご希望や、施設職員またはご家族の同意がある場合は、機能訓練のほかにお口の粘膜や唾液腺の刺激を含む口腔周囲筋マッサージを行うことも。
「最期までご自身の力で美味しく食事をしてほしい」という強い願いを込めて訪問診療を実施しています。何かあれば当院にご相談ください。
超高齢化社会の日本において、訪問診療はますますニーズが高まる分野といえます。
高齢者の死亡原因の第5位は肺炎です。実は、肺炎はお口のケアと密接なつながりがあります。食べ物や唾液と一緒にお口の中の細菌が肺に入ってしまうと、誤嚥性肺炎を発症してしまうからです。
私どもは、誤嚥性肺炎の予防に力を入れています。飲み込む力やむせる力を鍛えるのはもちろんですが、お口の中の菌数を減らすことも非常に重要です。
お口の菌を減らすために、当院では歯科衛生士によるプロフェッショナルケアをご提供しています。当院は経験10年以上(※)のベテラン衛生士が複数在籍しています。どの歯科衛生士もレクチャーを受け、明るく親しみのあるスタッフです。まずは人柄を知っていただき、安心してケアを受けていただけるように、信頼関係を築いていきます。
お口のケアについて、訪問看護ステーションや施設職員の方、ご家族などからご質問を受ける機会も少なくありません。それほど専門性が高い分野なのです。その点、衛生士はお口のプロならではの専門的な手技を用いて、より的確なケアを行えます。
また必要に応じて、お口の状態に応じたケアグッズをご本人やご家族に紹介することも。ただご紹介するだけではなく、なぜそれが良いのかまできちんとご説明しているため、一層深くご理解・ご納得いただけるのではないでしょうか。ケアに関する何気ないお話が、お口のケアに興味を持っていただくきっかけになることを願っております。
当院では、ドラッグストアではなかなか入手できない、よりお口の状態に合う歯ブラシやケア用品を数多く取りそろえています。訪問診療の際も持ち歩いていますので、ご希望があれば遠慮なくお声がけください。
※2025年現在
ご家族の方だけでなく、訪問看護ステーションや施設職員の方からも「正しいお口のケア方法がわからない…」という声をしばしばお聞きします。
関わっていらっしゃる皆様が一生懸命口腔ケアに携わって下さっていることがとてもよく伝わってまいります。そのような中で、疑問やお悩みを抱えていらっしゃるからこそ、お力になりたいと切に思います。
日々お仕事をされている中で感じる小さな疑問の一つひとつに丁寧に回答し、正しい手技を伝えています。それが訪問診療に携わる歯科医療従事者としての使命だと考えているからです。
もちろん、上記以外のご質問も大歓迎です。「より良いお口のケアを提供したい」と考える皆さまの助けになることが、ご高齢の方の健康的なお口作りにつながっていくと信じています。
なお、ご質問は空き時間に個人で気軽にしていただいても、施設単位で勉強会の時間を設ける形でも構いません。訪問時のプロフェショナルケアと併せ、疑問にもお答えしながらケア方法をアドバイスいたします。こうした取り組みを通して、ご高齢の方のお口の環境改善に少しでも貢献していきたいと考えています。
当院の訪問歯科は、歯科医師・歯科衛生士・歯科助手2~3人のチームで患者さまのご自宅または施設に伺っています。個人宅や施設を含め、毎月平均で100人前後の方の往診を担当しています。
院長は昭和大学の高齢者歯科講座に6年半在籍し、入れ歯治療について深く学んだスペシャリストです。その専門性を活かして、日々の診療に取り組んでいます。
歯を失ったご高齢の方が快適に食事や会話をするには、入れ歯が必要不可欠です。(※もともと入れ歯を入れたことがない方は、嘔吐反射が出てしまったり、邪魔に感じてしまい使えないことがほとんどです。)
現在お使いの入れ歯が合わない場合は新しく作り替えたくなるかもしれませんが、作り替えが必ずしも良い結果を生むとは限りません。新たに入れ歯を作っても、ご高齢の方の多くはそちらを使わず、使い慣れた古い入れ歯を使い続けます。この傾向は、今まで数多くの高齢者の入れ歯治療に携わった経験から実感していることです。
そのため、使い慣れた入れ歯でしっかり食事ができるように修理・調整するほうが大事だと当院では考えています。また入れ歯の満足度は患者さまごとに異なりますので、一人ひとりのお声にしっかりと耳を傾け、丁寧なコミュニケーションを心がけています。
当院に在籍するスペシャリストは院長だけではなく、障がい者歯科に詳しい歯科医師も勤務しています。
この歯科医師は大学病院の口腔外科での経験があり、日本口腔外科学会認定「口腔外科認定医」資格も持つ外科治療の専門家です。
お口の粘膜の疾患や異常、口腔がんにも精通しているため、問題がある場合も早期発見が可能です。専門的な知識を持つ歯科医師が往診を行う当院だからこそ、より質の高い訪問歯科を実現できています。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
午前 | ○ | ○ | ○ | ─ | ○ | ─ | ─ |
午後 | ○ | ○ | ○ | ─ | ○ | ─ | ─ |
午前:9:30~12:00
午後:14:00~17:00
休診日:木曜・土曜・日曜
祝日・お盆・年末年始は休診です。